🌸 この話は前回の続きです。
第1話〜第7話はこちらからどうぞ。彼の心筋梗塞発症から、回復の記録を綴っています。
画面越しに聞こえてくる先生の声と、彼の声。
離れた場所から、今日の彼の心臓のことを聞く——少し不思議な時間でした。
心筋梗塞の発症から、4か月が経ちました。
4月20日、定期外来の日でした。でも、私はその場にいませんでした。
事故でコンクリートに頭を叩きつけてしまい脳震盪を発症し、外来に付き添うことができなかったのです。どうしても参加したくて、先生にお願いしてLINE通話で受診に加わらせていただきました。先生のご厚意に、本当に感謝しています。
今日、私は外来に行けなかった
これまでの受診には、仕事を調整してできる限り付き添ってきました。
でも今日は、それができませんでした。脳震盪の影響で、外出もままならない状態でした。「先生、申し訳ないのですが、LINE通話で参加させてもらえますか」——そのわがままを、先生は快く受け入れてくださいました。
情けないような、でもありがたいような気持ちで、画面の前で受診の時間を待っていました。
「何か気になることはありますか?」
先生から「何か気になることはありますか?」と聞いてくださいました。
彼から、いくつかの相談が出ました。
「体重がかなり減っています。」「手の中指がずっとしびれているんですが、大丈夫でしょうか。ただ、暖かくなってからはましになっています。」
体重の減少については、食事量が減ったことが主な影響と考えられるとのことでした。手の中指のしびれは、暖かくなって改善傾向にあることから、冷えや血行の問題が関与している可能性があるとのこと。引き続き様子を見ていくことになりました。
胸の痛みや大きな変化は、特になし。それだけで、安心しました。
LDLが51まで下がっていた
検査結果の中で、先生からこう伝えていただきました。
「LDLが51まで下がっています。よく下がっていますよ。」
LDL(悪玉コレステロール)は、心筋梗塞の再発予防において重要な管理指標の一つとされています。心筋梗塞後の患者さんでは、一般的な基準より低めの目標値が設定されることが多いとされています。
薬と生活習慣の両方でここまで下げてきた。その数字が、4か月間の彼の努力の積み重ねのように思えました。
ただ、数値が良いからといって、すべてが解決したわけではありません。
右冠動脈の、その後——心筋シンチグラフィへ
右冠動脈の50〜75%の狭窄については、引き続き経過観察が続いています。
先生から、今後の評価方法として2つの選択肢が示されました。
①カテーテル検査:詰まりがあればそのままステント留置まで行う。
②心筋シンチグラフィ(負荷心筋シンチ):外来で体に負荷をかけながら心臓を画像で確認し、右冠動脈が実際に血流不足を起こしているかを判断する検査。問題があれば、その後カテーテル治療に進む形。早ければ今週木曜日(4月23日)にでも実施可能とのこと。費用は14〜15万円程度と言われましたが、3割負担が適用されるため、実際の自己負担はその3割程度になります。カテーテル治療が必要になった場合の入院は、3泊4日が目安とのことでした。
🌼 心筋シンチグラフィを受ける前の注意点
検査の24時間前からカフェインを含む飲食物を禁止する必要があります(コーヒー・お茶・チョコレートなど)。先生からは、「水を飲んでおくのが一番安心」とのことでした。この制限を守らないと、正確な検査結果が出ないとのことでした。
心筋シンチで問題がなければ安心材料になる。もし詰まりがあってステント治療が必要になった場合は、3泊4日の入院を経て、その後1週間ほど安静にしてから、サーフィン復帰などの次のステップを検討できる。先生と一緒に、道筋を一つひとつ確認していきました。
サーフィンについての、正直な話(再び)
サーフィンへの復帰について、先生から改めて言葉がありました。
「右側の冠動脈がまだ治っていないので、あまり無理しないでほしい。同じようなイベント(心筋梗塞)が起きる可能性があります。本格的な復帰は6月を過ぎてから。やめた方がいいと思います。」
静かな、でも明確な言葉でした。
彼は海に戻りたい。その気持ちは変わらない。でも先生の言葉は、「安全に戻るために今は待ってほしい」というものでした。心筋シンチで右冠動脈の状態が確認できれば、次の判断に進める。焦らず、でも前に向かって——そういう時間だと思っています。
薬が変わった
今回の受診で、薬の処方内容に変更がありました。
大きな変更点は、コレステロールを下げる薬(スタチン系)の増量です。ロスバスタチンがこれまでの4倍の用量に引き上げられ、最大用量での管理になりました。また、これまで飲んでいた配合錠(ロスバスタチン+エゼチミブの合剤)から、エゼチミブ単剤に変更されています。
🌸 「薬が増えた=悪化した」ではありません
今回の変更は、より積極的にコレステロールを管理していく方針への変更です。薬の種類・用量の変更は必ず担当医の判断のもとで行われるものです。自己判断での変更や中断はしないようにしてください。
4月23日、そして27日へ
4月23日(木)に心筋シンチグラフィを受けます。そして4月27日(月)、その結果を聞く外来が予定されています。
右冠動脈が今どういう状態にあるのか。血流は保たれているのか。治療が必要なのか、このまま経過観察でいけるのか——そのすべての答えが、来週明らかになります。
怖い気持ちがないわけではありません。でも、知ることの方が、知らないまま過ごすよりずっといい。それは、この4か月で学んだことです。
結果が出たら、またここで報告します。
🌼 この記事のまとめ
・LDLが51まで低下——4か月間の管理の成果
・右冠動脈は引き続き経過観察→心筋シンチグラフィへ
・サーフィン復帰は6月以降が目標
・薬の変更(ロスバスタチン最大用量に増量)
・4月23日シンチ、27日に結果外来の予定
【参考・情報源】
・国立循環器病研究センター https://www.ncvc.go.jp/
・日本循環器学会「急性冠症候群ガイドライン」 https://www.j-circ.or.jp/
【免責事項】
※ この記事は、個人の体験および実際の診療内容をもとにした記録です。特定の診断・治療の指示を行うものではありません。
※ 記事内の数値・検査結果・医師の言葉・薬の変更はすべて個人のケースに基づくものであり、同じ状況でも対応や結果が異なる場合があります。
※ 薬の変更・中断については、必ず担当医にご相談ください。自己判断での変更は重大なリスクを伴う可能性があります。
※ この記事の執筆者は看護師国家資格保有者(看護師歴20年以上/外科・内科・集中治療・訪問看護)であり、ファイナンシャルプランナー資格を保有。また、元ライフセーバーとしての救護経験も有しています。医療・生活・海の安全にわたる幅広い知識をもとに執筆していますが、本記事は医師の監修を受けたものではありません。医療的な判断については、必ず担当の医師・医療機関にご相談ください。
※ 記事内の情報は執筆時点のものです。医療情報は更新されることがありますので、最新の情報は各公的機関・医療機関のウェブサイトをご確認ください。

